証券監督管理委員会のデータによると、2023年、外国機関投資家による適格外国機関投資家(QFII)資格の認可申請が引き続き活発に行われた。年間でQFII認可を得た機関の数は81機関で、これは2003年以降、2021年の118機関に次ぐ多さとなる。外国資本が中国資本市場への「通行許可証」を続々と取得していることから、どのようなシグナルが見て取れるのだろうか。
南開大学金融発展研究院の田利輝院長によると、QFII認可を得た機関の数が多く、種類が広範であることは、外国機関投資家が中国の資本市場に積極的に投資を展開していることを反映している。これは、中国の金融における高水準の双方向的開放のたまものであり、世界的な資産配置における中国の重要な地位を物語るものでもある。近年、包括的登録制など基本的制度の導入が続き、中国の資本市場は透明性と規範性が高まり続けている。また、各種人民元資産の価値が中長期的魅力を備えていることも、中国の資本市場に参加し、中国の経済成長による利益の共有を望む外国機関投資家の増加につながっている。
中国国際経済交流センターの張燕生首席研究員は「2023年末までに、中国では計802機関の外国機関投資家がQFII認可を得た。これには、世界の主要な政府系ファンド(SWF)、商業銀行、投資銀行、保険会社が含まれる。2023年に認可を得た機関の数は2021年に次ぐ81機関であり、これは、世界の投資家にとって中国経済がより大きな魅力を備えていることを反映している」と指摘する。
「人民網日本語版」2024年1月5日