2025-12-27
【新華社長沙12月21日】中国重慶市でこのほど開かれた中国とシンガポールの今年度の2国間協力合同委員会で、重慶市と黒竜江、湖南両省からシンガポールへの豚肉と同加工製品の輸出が決まった。中国産のチルド豚肉が初めてシンガポールへ輸出されることになる。
湖南省農業農村庁の武深樹(ぶ・しんじゅ)畜牧獣医処長は「重慶と黒竜江の輸出は加熱調理済みの加工製品で、湖南は国内で唯一、チルドと冷凍、加工製品を同時に輸出する」と紹介した。

湖南華楽食品の豚肉製品。(長沙=新華社配信)
湖南華楽食品(湖南省漢寿県)の彭慧鋒(ほう・けいほう)副総経理は「1カ月ほどで当社のチルド豚肉がシンガポールの市場に並ぶ」と述べた。同社がシンガポールへ輸出する豚肉、同加工製品は主に「竜陽土猪」と呼ばれる品種で、漢寿県と湖南農業大学などが協力して育成。霜降りや赤身と脂身のバランス、風味に優れ、シンガポールのスープ料理「肉骨茶(バクテー)」の材料にも適している。
武氏は「シンガポールに養豚業はないが、チルド豚肉の年間消費量は約7万トンに上る。2年以内に市場シェアの5割前後を目指したい」と語った。
記事出処:新華社