中国でフライドチキンやハンバーガーの形のアイスクリームが人気に

  今年の夏、各アイスメーカーは、フライドチキンやハンバーガー、ステーキに見えるアイスクリームなど、「ユニークすぎる商品」を打ち出している。これらの個性あふれる見た目のアイスクリームは人気を集め、消費者が競うように購入している。

  6月18日、中百羅森（ローソン）湖南省展覧館店に足を運ぶと、フライドチキンの形をしたアイスクリームがケースに並べられていた。その黄金色をしたサクサクの衣は、本物そっくりで、とてもアイスクリームのようには見えなかった。

  スタッフによると、他にもハンバーガーの形のアイスクリームやステーキの形のアイスクリームといった個性あふれるアイスクリームが販売されているのだという。

  また、こうした一風変わった形のユニークなアイスクリームの他にも、「冷凍フルーツアイス」の売れ行きも絶好調という。コンビニ「新佳宜」金陽大厦店のスタッフによると、「冷凍フルーツアイス」というのは、フルーツを串に刺して凍らせたもので、形がアイスそっくり。同店で最も人気となっている「冷凍フルーツアイス」は冷凍マンゴーで、その他にも冷凍パイン、冷凍柿などがあり、価格はいずれも7.8元（1元は約20.3円）。若者たちの間で人気が高まっているのだという。

  ユニークなアイスクリームが爆発的人気となっていることは、アイスクリーム市場が急速に発展していることを示している。

  「観研報告網」のデータによると、2021年、中国のアイスクリーム市場の規模は1600億元に達し、2015年から6年の間に、累計で90％以上成長した。市場規模は安定して世界一をキープし、2026年にはその規模が2480億元に達すると予測されている。

  「人民網日本語版」2025年6月23日