2021-07-15
最近、「大国の代表的な製品がパンダ模様に」の話題がネットの検索ランキングを賑わしている。最大の国産土圧バランスシールドマシン「錦繍号」がこのほど、パンダの模様の塗装で登場した。
「錦繍号」は中国鉄建股份有限公司傘下の中鉄十四局集団有限公司と中国鉄建重工集団股份有限公司が共同で製造したもので、独自の知的財産権を所有し、四川省の成自高速鉄道の錦繍トンネルの建設に使用される。
トンネルの施工地点は成都にある。1人あたりパンダ保有頭数が最多のこの省で、パンダ以上に大国の代表的な製品のイメージキャラクターにふさわしいものはない。
成自高速鉄道は四川省内を走り、成都市と自貢市を結ぶ。パンダシールドマシンは四川省の歴史で初めて時速350キロメートルで走る高速鉄道の建設に貢献することになる。
「錦繍号」のラインオフと施工での応用は、中国国産鉄道掘削技術設備の独自コントロール能力を効果的に引き上げた。大国の代表的な製品によって建設される成自高速鉄道は、成都・重慶都市群の交通網構造の最適化とレベルアップをはかり、沿線住民の移動交通をより便利にする上で重要な意義がある。
大国の代表的な製品と国潮(中国伝統の要素を取り入れたおしゃれな国産品のトレンド)との融合は、中国人ならではのロマンの世界だ。
京劇の隈取りにインスピレーションを得た国産最大のシールドマシン――京華号
中国産で最大直径を誇るシールドマシン「京華号」は、北京東六環道路の改良工事に使用されている。京劇で忠義と正義のキャラクターであることを示す赤い隈取りをデザインのモチーフとしており、北京地域の文化的特色を際立たせた。
インスピレーションは太極図のTBM――武当号
湖北省十堰市が世界遺産や道教の聖地・武当山を擁することから、十堰市水資源配置工事のトンネル・ボーリング・マシン(TBM)は「武当号」と命名された。カッターには太極図の陰陽魚の塗装がなされ、赤と青に塗り分けられ、魚の目は黒と白で、剛と柔が融合する様子を表している。
インスピレーションは神の鳥のシールドマシン――晥江奮闘号
「晥江奮闘号」シールドマシンは中鉄十四局の蕪湖城南長江トンネル(安徽省)で稼働している。塗装プランのインスピレーションは蕪湖市のシンボルの鳩茲鳥で、伝統的彫刻と現代の工事との融合が体現されている。
桃源郷の桃の花マシン――沅安号
「沅安号」は国家重点研究開発計画の「超大直径泥水バランスシールドマシンの研究開発及び応用」の成果だ。カッターの模様はほころんだ桃の花に似ている。2017年には桃源郷のふるさと――湖南省常徳市で使用され、「最も美しいシールドマシン」と評判になり、カッター面全体に中国らしさが現れている。
国旗のデザインにインスピレーションを得た大国の代表的な製品
国旗のデザインからインスピレーションを受けた大国の代表的な製品もある。中国とフィリピンの友好協力の希望を乗せ、中国を出て海外に向かった。
中国初の新型ダブルシールド型TBM――「貫竜号」
沿海地域の特殊な地質に対応した「オーダーメイド」で中国初の新型ダブルシールド型トンネル・ボーリング・マシン(TBM)――「貫竜号」には、「山河を貫通し、竜は天下を渡り歩く」という意味が込められている。純白のカッターフェイス、青のカッタービット、赤い中国の竜のデザインのこのTBMは、まるで空高く駆け上がった巨大な竜が川を越え海を渡り、道を通じさせるかのようだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年7月14日