
賈誼(紀元前200~紀元前168)は、河南省洛陽の出身。前漢時代の著名な政論家、文学者、思想家である。その政論散文の極めて高い評価を受けており、代表作『過秦論』などは、力強い文体、厳密な論理構成、鋭い政治分析によって漢代散文の典範とされた。また、その文学的表現は後世の「騒体賦」の基礎を築いた。その中に含まれる深遠な政治思想と先見の明ある治国の策は、漢初の知識人たちの積極的に世に出て立身しようとする姿勢と、高らかで向上する精神を示し、中華文化の宝庫に貴重な文化遺産を残している。
故居の敷地北側に古井戸がある。この井戸は2000年以上前、賈誼が長沙王太傅として在住した際に掘らせたもので、後世「賈誼井」と呼ばれるようになった。井戸の周りは青々とした竹に囲まれ、一つの東屋が井戸口を守るように建てられている。井戸の口は二重環状となっており、壺のような形状を呈している。唐の大暦四年(769年)、詩人の杜甫はこの地を訪れ、「定王城の旧跡は見えずとも、長く賈太傅を偲ぶ井戸は変わらず在り(不见定王城旧处,长怀贾傅井依然)」という名句を詠んだ。そのため、この井戸は「長懐井」、井亭は「長懐亭」とも称されるようになった。
また、湖湘文化において最も重要な「経世致用」(学問を実社会に役立てる)という品格も、賈誼にその源流を求めることができる。彼は左遷されながらも人格的節操を失わず、常に国家と人民を思う姿勢を貫いた。二千数年来、長沙に赴任した官僚や当地を訪れた文人墨客たちは、必ず賈誼井を訪れて追慕の念を捧げてきた。ここで詠まれた詩詞は千首を超えるとされている。
住所:長沙市天心区太平街28号
電話:0731-84456156
情報出処:湖南省政府中国語ポータルサイト