夏休みに「遊覧船経済」が活況　世界から観光船の注文が殺到

  旅行プラットフォームのデータによると、今年の夏休み期間中、「観光遊覧船」カテゴリーの商品数は前年同期比で約20％増加し、予約チケット総数は45％増加した。

  江西省廬山の西海観光地では現在、40隻以上の船舶が運航している。大型遊覧船は1隻あたり最大200人近くを乗せることができ、1隻あたりの1日平均収入はピーク時で3万元以上に達する。山東省のある船舶有限公司の劉康総経理は、今年の観光客数は例年より20％以上増加し、毎日20隻以上の船舶を運航していると紹介した。観光遊覧船の予約では、江西省の宜昌市の「2ダム1峡」観光路線がトップで、検索件数が10倍増加した。桂林の漓江観光地も人気が高く、チケット予約数は約2倍増加。

  全国的な水上観光経済の持続的な活況は、造船企業にも生産繁忙期をもたらしている。船舶生産拠点である湖南省沅江市では、観光遊覧船の注文量が著しく増加し、地元の多くの造船所がフル稼働で生産を急いでいる。記者が目にしたところでは、10隻以上の観光遊覧船が同時に建造中で、企業のすべての生産ラインがフル稼働状態だった。

  調べによると、今年に入り多くの観光地で新エネルギー船舶への置き換えが加速し、新エネルギー船舶の注文量が著しく増加している。新エネルギー船舶は使用中の騒音や振動が少なく、環境保護要件を満たすだけでなく、観光客の乗船体験も向上させることができる。

  企業関係者によると、上半期の受注額は昨年通年を上回り、生産計画は11月まで埋まっているという。同時に、海外からの注文も同様に増加傾向にあり、今年はマレーシアやシンガポールなどからの新規注文もある。

  「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年8月27日