2025-07-14
上海国際モーターショーで、自動車大手、浙江吉利控股集団傘下の高級電気自動車(EV)ブランド「極氪(ZEEKR)」が展示したプラグインハイブリッド(PHEV)の多目的スポーツ車(SUV)「9X」。(4月27日撮影、上海=新華社記者/方喆)
【新華社北京7月11日】中国の自動車業界団体、中国汽車工業協会は10日、中国の今年上半期(1~6月)の自動車生産台数が前年同期比12・5%増の1562万1千台、販売台数が11・4%増の1565万3千台だったと発表した。いずれも前年同期比2桁の伸びとなり、同期として初めて生産・販売ともに1500万台を超えた。
自動車産業の持続的な活況をけん引しているのが新エネルギー車(NEV)だ。1~6月の生産は41・4%増の696万8千台、販売は40・3%増の693万7千台に上った。新車販売に占める新エネ車の割合は44・3%となった。
買い替え促進策も引き続き効果を発揮し、内需市場を大きく改善、自動車販売増の重要な支えとなっている。1~6月の国内販売台数は11・7%増の1257万台に上り、6月は前年同月比で11・9%、前月比で8・3%増加した。6月の国内販売に占める新エネ車の割合は乗用車で2分の1を超え、商用車でも4分の1に拡大している。
輸出も好調を維持し、1~6月の輸出台数は10・4%増の308万3千台となり、うち新エネ車は75・2%増の106万台に上った。
中国汽車工業協会の陳士華(ちん・しか)副秘書長は下半期(7~12月)の見通しについて、設備の大規模更新と消費財の買い替えからなる「両新」政策の着実な実施と、企業による新製品の供給拡大が、自動車消費の持続的な拡大を促すとの見方を示した。今後は、市場競争の秩序化や業界の自主規律の強化、政策による指導と監督の充実を通じ、産業の健全かつ安定した発展を支えていく必要があると述べた。
記事出処:新華社