観光列車増発、文化・観光消費の潜在力を引き出す

  夏の輸送シーズンに入ってから、中国国家鉄路集団は旺盛な観光需要に対応するため観光列車の運行本数を増やし、鉄道と観光の深い融合を促進することで、夏期観光消費の潜在力を引き出している。

  先週末には観光列車が集中的に運行された。江西上饒から新疆カシュガル、北京から内蒙古アルシャン、河南鄭州からウルムチへ。「Y字頭列車」（観光列車）が旅客で満席となり、「詩と遠方」を目指して走り出した。

  今年の夏期輸送では、第3四半期列車運行ダイヤと臨時列車ダイヤが同時に実施されている。輸送シーズン前の市場調査データに基づき、鉄道集団は旅客の旅行需要を指向性として、研学旅行、シニア旅行、避暑旅行向けなどの特色ある列車運行ダイヤを設計・策定した。輸送開始1週間で全国で17本の観光専用列車が運行された。今後は旅客流動状況の変化に応じて動的に列車を増発し、運行効率とサービスの質向上を図る。

  列車は観光地へ向かう。現在までに全国で75路線の観光列車ルートが形成され、国内主要観光地をほぼ網羅している。雲南省と山東省では周遊型観光列車が毎日の運行を実現。黒竜江省と広西壮（チワン）族自治区では国際観光列車の人気が持続的に高まっている。

  鉄道と観光の融合が消費の潜在力を引き出す。各観光地では「鉄道券＋入場券」がセットになった観光回数券や鉄道観光パックを相次いで導入し、より多くの旅客に鉄道旅行を促している。今年1～5月に全国で運行された観光列車は630本と、前年同期比で20.2％増加した。

  「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年7月8日