2026-06-25

18日、貴州省銅仁市碧江区で開かれたドラゴンボートレース。(ドローンから、貴陽=新華社配信)
【新華社貴陽6月24日】中国で旧暦5月5日の端午節(今年は6月19日)の連休は、中国の人々にとってドラゴンボートに親しむ年に1度の時期でもあった。
貴州省銅仁市碧江区は民間によるドラゴンボートレースの長い歴史があり、史料によれば起源は明代にさかのぼる。2011年には「銅仁のドラゴンボートレース」として国の無形文化遺産に登録され、今年の大会には60チーム、約3千人の選手が参加した。
碧江区の馬岩村にはドラゴンボートチームが10チームある。女子チームの呉三英(ご・さんえい)さんは、村では良質な水源を生かした飲料水工場の建設やキャンプ場の整備など集団経済が発展し、今年は年間で30万元(1元=約23円)以上の増収が見込まれると説明。ドラゴンボートチームの装備や練習費用は十分に賄えると語った。

18日、貴州省銅仁市碧江区の錦江でドラゴンボートレースを観戦するパキスタン人留学生のイクラ・シャザードさん。(貴陽=新華社記者/呉思)
同区柑子冲村でドラゴンボート製作の伝統を受け継ぐ羅来平(ら・らいへい)さん(59)は、伝統的な漁船やドラゴンボートの製作を得意とする。技術を後世に伝えることが一番の願いだとし、ここ数年は若者にドラゴンボート作りを教えている。一番若い弟子は20代という。
連休中は湖南省道県でもドラゴンボートが熱戦を繰り広げた。道県のドラゴンボートは金竜、虎竜、鳳竜、麒麟竜の四つに大別される。船首の竜の飾りは村ごとに由来やこだわりがあり、地元の人は船首を見ればどの村のチームか分かる。春節(旧正月)に帰省しない若者も端午節のドラゴンボートレースは必ず戻ってくるという。
伝統文化も息づいている。湖北省秭帰(しき)県では、職人が今も墨つぼや斧など昔ながらの道具を使い、木製のドラゴンボートを手作りで仕立てている。

18日、貴州省銅仁市碧江区のドラゴンボートレースで熱戦を繰り広げる参加者。(貴陽=新華社配信)
ドラゴンボートの魅力は国境を越えて国外にも伝わっている。貴州省銅仁市の大学、銅仁学院の烏江学院で中国語を学ぶパキスタン人留学生、イクラ・シャザードさん(23)にとって、錦江で開かれるドラゴンボートレースは中国文化を知る「窓」となっている。
パキスタン連合通信によると、同国は今月、カブール川で史上初のドラゴンボートレースを開催。スポーツと中国文化、中国とパキスタンの友好に融合させたイベントとなった。シャフザードさんは「ドラゴンボートレースのような文化活動は両国の若者の相互理解につながる。われわれの深い友情を代々伝えていく助けになる」と語った。
記事出処:新華社