2025-07-29
向家洲遺跡内で見つかった青銅器。(長沙=新華社配信)
【新華社長沙7月22日】中国湖南省長沙市文物考古研究所はこのほど、寧郷市(長沙市の管轄下にある県級市)潙水(いすい)流域での考古学発掘調査で大規模な楚文化集落遺跡「向家洲遺跡」を発見したと発表した。遺跡の現存面積は50万平方メートル以上と長沙地区の先秦時代遺跡では最大の規模を持つことから、同地区の楚漢時代基層集落の文化の特徴を包括的に理解する上で重要な資料となる。
向家洲遺跡出土の鉄器。(長沙=新華社配信)
同遺跡が見つかった老糧倉鎮は、地勢が広く平坦な老糧倉盆地に位置し、周辺ではこれまでにも商(殷)周時代の青銅器が集中して出土していた。遺跡では灰坑や井戸、灰溝、建築基礎槽、住居跡、陶窯などの遺構が見つかり、土器や銅器、鉄器、石器、木製部材などの生活用品や生産道具、建築材料などが出土した。
向家洲遺跡出土の土器。(長沙=新華社配信)
長沙市文物考古研究所の何佳(か・か)副所長によると、遺跡出土の遺物は材質や形状、文様、組み合わせなどに顕著な楚文化の特徴が見られ、楚式の青銅剣や戈(か)なども見つかった。地元の越文化の様式を持つ器物も少量出土したが、全体としては楚と越の文化要素が共存しつつも、楚文化の要素が圧倒的に優勢という特徴が示された。
向家洲遺跡の発掘現場。(ドローンから、長沙=新華社配信)
出土器物の時代的特徴と放射性炭素年代測定のデータから、遺跡の主要部の年代は戦国時代初期で、戦国末期まで継続的に発展し、下限は漢代初期に至ることが分かった。
何氏は「向家洲遺跡は遺構の種類と堆積物が豊富な楚文化の大規模遺跡だ」と指摘。同遺跡の発見は、楚国の重要都市だった長沙楚城の外側に位置した大型楚文化居住地の資料の空白を埋め、長沙地区における楚漢時代の基層集落文化の特徴を全面的に理解し、楚文化が南方に広がる過程を研究、認識する上で重要な考古資料になるとの見方を示した。(記者/張格、王騰)
向家洲遺跡の位置を示す図。(長沙=新華社配信)
向家洲遺跡の発掘現場。(長沙=新華社配信)
向家洲遺跡の発掘現場。(長沙=新華社配信)
記事出処:新華社