2026-06-25
中国科学院水生生物研究所ヨウスコウカワイルカ館で5月22日、18歳の雌の長江スナメリ「福久」が元気な雄の赤ちゃんを産んだ。今回の出産では、ハクジラ類では非常に珍しい、頭からの出産となった。人工繁殖による長江スナメリの出産で、頭から生まれてきたのは、記録がある範囲では初めてのこととなった。

スナメリの赤ちゃんは今月22日で生後ちょうど1ヶ月を迎えた。体は目に見えて成長し、体長は80センチ以上に達していると見られている。体重も約9キロで、出産時と比べるとほぼ倍増している。現段階で、赤ちゃんの行動は多様で、活発に泳ぎ回り、自分で波乗りやプールの底で何かを探したりすることもできる。また、ドルフィントレーナーにも懐いているという。また哺乳の頻度や行動の進歩、成長、発育を含む各種指標はいずれも正常という。

頭から生まれた赤ちゃんの出産に要した時間はわずか4分
出産の様子を捉えた映像が初公開
科学研究者によると、イルカやスナメリといったハクジラ類の赤ちゃんは尾びれから生まれてくるというのが進化の過程で形成された出産のスタイルで、それにより赤ちゃんが水を飲んでむせたり、溺れたりするリスクを効果的に回避できると考えられている。

今回、「福久」が産んだ赤ちゃんは、頭から出てきたものの、最初から最後までスムーズで、科学研究チームはその貴重な映像の撮影にも成功した。
出産が近くなっていた5月21日、「福久」は食欲が低下し、翌22日には水面に浮いている時間が長くなり、背を曲げて力を溜め、思い切りジャンプしたり、S型に体を曲げたりするなど、出産が近いことを示す典型的な分娩行動が続いた。

そして、22日午後5時23分、出産が始まり、まず出てきたのが赤ちゃんの頭だった。そして、4分後の5時27分には、赤ちゃんの全身が出てきた。赤ちゃんが尾びれから出て来る場合、出産には通常1時間半から2時間半を要する。
記事出処:人民網