2025-10-30
  中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(四中全会)で採択された「国民経済・社会発展十五五(第15次五カ年計画、2026―30年)計画の策定に関する中共中央の建議」(以下「建議」)は、社会主義現代化プロセスにおける「十五五」期の重要性を的確に捉え、同時期の中国の経済・社会の発展に対して系統的な計画と戦略的布陣を行い、勢いに乗り中国式現代化の建設を持続的に推進する壮大な青写真を描き出し、前進の方向を示した。
  「建議」は「十五五」期の経済・社会発展について、▽質の高い発展で顕著な成果を収める▽科学技術の自立・自強の水準を大幅に高める▽改革のさらなる全面的深化において新たなブレイクスルーを達成する▽社会の文明水準を大幅に高める▽国民生活の質を持続的に高める▽美しい中国の建設において新しい重要な進展を遂げる▽国家安全保障の防壁を一層強固にする――という7つの主要目標を示した。
  清華大学中国発展計画研究院の董煜常務副院長は、「主要目標は『十五五』計画の位置付けや使命としっかり結びつき、段階的な中国式現代化推進の具体的な方向を示した。7つの目標は互いに関連し、新たな発展理念の完全・正確・全面的な貫徹を体現するもので、協同で推進し全面的に実施する必要がある」と述べた。
  「建議」の中で注目すべきは、2035年までに「一人当たり国内総生産(GDP)が中等先進国の水準に達する」という表現だ。
  董煜氏は、「この目標の達成は、中国の一人当たりGDPが新たな段階に上がることを意味し、『十五五』期の経済・社会の発展が適切なペースの維持が求められている。中国には中国の特色ある社会主義制度の強み、特大規模の市場の強み、十全な産業体系の強み、豊富な人的資源の強みがある。これらは、この目標設定の自信の礎だ」と述べた。
  中央財経委員会弁公室の韓文秀副主任は、「重要なことは、結束して自国のことにしっかり取り組み、質の高い発展を揺るぎなく促進し、深いレベルの改革を断固推進し、高水準の開放を拡大し、自身の質の高い発展の確実性により外部環境の不確実性に適切に対応し、激しい国際競争の中で戦略的主導権を握り、新たな時代の新たな道のりで経済の急速な発展と社会の長期安定という二つの奇跡の新たなページを記すことだ」と述べた。
  「中国網日本語版(チャイナネット)」2025年10月29日