2025-09-18
世界知的所有権機関(WIPO)は現地時間9月16日、2025年版グローバル・イノベーション・インデックス(GII)を発表した。スイス、スウェーデン、米国、韓国、シンガポールが上位に並び、中国はトップ10入りを果たした。中国は世界の中所得国・地域の中で引き続き先頭を走り、研究開発費、ハイテク輸出、イノベーション成果において強い勢いを維持している。中国新聞網が伝えた。
同インデックスによると、中国、インド、トルコ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、モロッコをはじめとする中所得国・地域が順位を着実に上げている。20年以来、サウジアラビア、カタール、ブラジル、モーリシャス、バーレーン、ヨルダンが最も順位を伸ばした国々となっている。
地域別では、25年も東南アジア・東アジア・オセアニア(SEAO)が世界イノベーションの原動力であり、同地域から6つの国・地域が世界トップ25に入った。韓国(4位)とシンガポール(5位)は引き続き先頭に立ち、企業の研究開発、教育、イノベーションインフラで強さを示した。中国(10位)は中所得国・地域の中でリードしており、研究開発費、ハイテク輸出、イノベーション成果で力強さを見せている。日本(12位)と香港(15位)も順位を上げ、オーストラリア(22位)は1つ順位を上げた。
さらに、イノベーションクラスターの集中化が進んでおり、中国だけで世界トップ100のイノベーション・クラスターのうち24のクラスターを有していることからも、東南アジア・オセアニア地域が引き続き世界のイノベーション動態の中心にあることが示された。
同インデックスでは、ロボット技術とコネクティビティ技術が引き続き大きく成長し、高速鉄道網(25年の新規指標)の拡大が進んでいる。その一方で、ロボットと電気自動車の導入は顕著に減速している。
「人民網日本語版」2025年9月17日