「両新」政策が農村に浸透、中国農村消費市場の活力を引き出す

  「両新（大規模な設備更新及び消費財買い替え）」政策の実施以来、中国の各地方政府が補助対象商品の拡大やサービスの最適化を通じ、実利と利便性を農村部にもたらし、農村消費市場の活力を引き出している。

  陝西省西安市は今年、農村部で「買い替え」補助対象品目を拡大。家電補助対象商品を8種から12種（電子レンジ・浄水器含む）に拡充し、生活家電32種を新規追加した。

  四川省北川県は住宅改修補助政策の重点を「高齢者向けリフォーム」とし、高齢者世帯に対し最大30%の補助を適用。

  広西壮（チワン）族自治区興業県石南鎮の家電市場では、エアコン購入者が急増している。現在までに同自治区は480回を超える農村での「買い替え」キャンペーンを実施し、3000超の行政村をカバー。「政府補助＋業界値引き＋サービス向上」により100万人超の農村消費者・事業者が参加。

  山東省菏沢市は農村部に「買い替え」サービス拠点を設置し、設置代行や廃棄家電回収などのサービスを導入するといったサービス改善により、「両新」政策の農村浸透を加速させた。

  各地方はまた農業生産に焦点を当て、大規模な設備更新の推進に力を入れている。安徽省は農業機械廃棄更新補助制度を一層充実化し、補助対象機種を15機種から28機種に拡大。一部農業機械の廃棄補助金額を50%引き上げた。

  「中国網日本語版（チャイナネット）」2025年6月9日