中国では主に労働者の労働時間を1日8時間、1週間40時間としています。業務の性質もしくは生産特有の制限により標準労働時間制を採用できない場合、申請·承認を得て、フレックスタイム制もしくは変形労働時間制を認めています。
事業主は労働者に対し毎週少なくとも1日以上の休日を保証しなければなりません。事業主は生産運営の必要性により、労働組合および労働者と協議の上、通常1日1時間を超えない範囲で労働時間を延長することができ、特別な理由で労働時間を延長する必要がある場合には、労働者の健康が守られることを条件に、1日3時間、1ヶ月36時間の労働時間の延長が認められています。労働者には時間外手当を受け取る権利があり、法律に従い労働者が毎日の法定標準労働時間を超えて労働する場合、労働者に対して雇用契約に定められた労働者本人の時間給の150%以上の賃金を支払います。また法律に従い労働者が休息日(通常、土曜日と日曜日)に働き、代休が手配できない場合、労働者に対して雇用契約に定められた労働者本人の日給または時間給の200%以上の賃金を支払います。労働者が法定祝休日に働く場合、労働者に対して雇用契約に定められた労働者本人の日給または時間給の300%以上の賃金を支払います。
出処:中国外商投資ガイド(2023版)(2024年6月17日更新)